


この記事では、ロシア製で危険視されているセキュリティソフト「カスペルスキー(Kaspersky)」の評判と乗り換え先(代替品)をご紹介します。
アメリカや日本で中国製のネットワーク機器を締め出す動きがありますが、それはサイバー攻撃に使われるリスクがあるためです。
今回ロシアと欧米との関係が悪化する中で、ロシアのインターネットセキュリティソフト「カスペルスキー」の信頼性が疑問視されています。カスペルスキーを使い続けて大丈夫なのでしょうか。
カスペルスキーは中立を宣言していますが、単純には信用できません。
なるほど!やめるべきかよく考えたいですね。
この記事を最後まで読めば、カスペルスキーの危険性と乗り換え先がわかります。
ぜひ最後まで進めてみてください。
ウイルス対策ソフトは安心安全のために導入するものです。
その信頼性が揺らいでいるとすると、常に危険に晒されていることになります。
果たしてカスペルスキーは安全なのでしょうか。
ついに、アメリカ商務省から米国内での商品販売やサービス提供を禁止することが発表されました。
これはある程度予想されていたことですが、逆に今までは明確に禁止されていませんでした。
なお、現在利用している人もアップデートなどができなくなります。
今後、米国内だけでなく日本などの同盟国にも同様の動きが広がる可能性があります。
日本国内でもニコニコ動画等へのランサムウェア攻撃が起こっています。
セキュリティ対策を優先すべき状況は、今後も続くものと思われます。
まず、この声明を100%信用できるかというと、昨今の国家間のサイバー攻撃の激化を見るに、簡単に大丈夫だと信用することはできません。
また、これは一企業としての姿勢であり、ロシアという国家からの圧力に屈しないという保証はありません。
法人企業にしろ、個人にしろ、大きなリスクを犯して危ない橋を渡る必要はありません。
不安の残るセキュリティ対策は、対策になっていません。
世界を見渡すと、すでにカスペルスキーを危険視して利用しないこと、代替製品に入れ替えることが推奨されています。
名指しで信頼性に疑問を呈されており、スパイ疑惑がかけられている状況です。
バイデン米政権は、2月にウクライナ侵攻を開始したロシアからサイバー攻撃を仕掛けられる懸念が強まったことを受け、国家安全保障の観点からロシアの情報セキュリティ―大手「カスペルスキー研究所」に対する調査を強化した。
引用元:ロイター(2022年5月10日)
米政府は、ロシアがウクライナに侵攻した翌日から、ロシアの情報セキュリティー企業カスペルスキーのソフトウエアを利用している複数の米企業に対して内密に警告を出し始めた。ロシア政府がこのソフトを通じて何らかのサイバー攻撃を仕掛けてくる危険があるとの内容だ。
引用元:ロイター(2022年4月1日)
米連邦通信委員会(FCC)は25日、ウイルス対策ソフトを手がけるロシアの情報セキュリティー会社「カスペルスキー」を安全保障上の脅威がある企業に指定したと発表した。米政府は2017年、サイバー攻撃に悪用される恐れがあるとして、政府機関での同社製品の利用禁止を決めていたが、米国からの排除を一段と強める。
引用元:読売新聞オンライン(2022年3月26日)
ドイツの連邦サイバーセキュリティ機関である連邦情報技術安全局(BSI)は、「メーカーの信頼性に疑問がある」として、ロシア資本のアンチウイルスソフト「カスペルスキー」をインストールしないように警告を発しました。
(中略)
なお、2017年にはアメリカの国土安全保障省が、BSIと同様の理由で政府機関でのカスペルスキー製品の使用中止命令を出しています。
引用元:Gigazine(2022年3月16日)
DF長谷部誠とMF鎌田大地が所属するフランクフルトは15日、ロシアのサイバーセキュリティ企業『カスペルスキー』とのスポンサーシップ契約を解消したと発表した。
引用元:SOCCER KING(2022年3月16日)
民主主義国家である日本は、国産もしくは西側製品を使うほうが安心です。
西側諸国と東側諸国で、ひっそりとサイバー攻撃が激化しているのをご存知ですか。
アメリカ製のiPhoneだけでなく、中国製のAndroidスマホが人気の日本ですが、そこにはリスクが潜んでいます。
米連邦通信委員会(FCC)は17日、安全保障上のリスクとみなす華為技術(ファーウェイ)など中国企業5社の通信機器の認証を禁じる方針を決めた。政府の補助金を受け取っていない通信会社も5社の製品を使えなくなる。中国のハイテク企業への締め付けがさらに強まる。同日の公開会議で投票し、規則案を支持した。
禁止対象は通信機器のファーウェイと中興通訊(ZTE)、監視カメラの杭州海康威視数字技術(ハイクビジョン)、浙江大華技術(ダーファ・テクノロジー)、無線機の海能達通信(ハイテラ)。
引用元:日本経済新聞(2021年6月18日)
欧州データ保護監察機関(EDPS)は、物議を醸しているスパイウェアツール「Pegasus(ペガサス)」について「前代未聞のレベルの攻撃」につながる恐れがあると警告して欧州全域での禁止を求めた。
(中略)
EDPSの報告書が発表される数カ月前には、米商務省がNSOを貿易取引制限リストに追加し、明確な許可を得ない限り米企業がNSOと取引することを禁止した。
引用元:TechCrunch Japan(2022年2月16日)
どこの国の製品かは、意外と重要なポイントです。
日本でもロシアの影響は広がっており、一部の企業でカスペルスキーの使用禁止や販売中止が始まっています。
また、日本政府の文書などでも、カスペルスキーのリスクについて言及されています。
今後、日本国内でもカスペルスキーの利用禁止や使用中止が広がり、使い続けることができなくなる可能性があります。
NTTグループは、ロシア系の大手情報セキュリティー会社「カスペルスキー」の製品について「安全保障上、サプライチェーン上のリスクがある」として、今後、取り引きをやめる方針を決めました。
(中略)
現在利用しているソフトウエアについては、順次、代替製品に取り替えるということです。
また、NTTグループのITサービスと組み合わせる形でカスペルスキーのセキュリティーソフトの代理販売を行っていますが、これも見直すことを検討しています。
引用元:NHKニュース(2022年4月8日)
日本では、経済産業省、総務省、警察庁などが連名で3月24日に出したサイバーセキュリティー対策強化を求める文書で、ドイツ政府による注意喚起文書を参考に掲載した。サイバーディフェンス研究所の名和利男・上級分析官は同社製品について「ウイルス検知のレベルは高い」と評価した上で、「カスペルスキーではなくロシアを懸念している。ロシアの影響下にある企業は、いざとなったら国家に従わざるを得ないだろう。カスペルスキーは戦争の被害者と言える」と指摘した。
引用元:読売新聞オンライン(2022年4月6日)
取引先や従業員にも連鎖して禁止が広がる可能性があります。
これは一概には言えないため、ご自身の状況に合わせて選択する必要があります。
アメリカで明確に禁止されたため、日本国内でもカスペルスキーを使用し続けるべきではありません。
例えば、パソコンを仕事で使用しているような場合は、リスクを減らすために変えることをおすすめします。
その他にも、ロシアやウクライナについて投稿することがある方、個人情報をたくさん保存している方などは変えたほうが安心かもしれません。
代替となるアンチウイルスソフトはたくさんあるため、どこの国のものか確認してから乗り換えましょう。
国家リスクから、カスペルスキーをやめるときの移行先を検討してみましょう。
ウイルスバスター
ただ、台湾人が興した会社で、元々はアメリカで創業しています。
日本企業というよりは、多国籍企業といったほうが正しいかもしれませんが、ロシア企業や中国企業よりは安心できます。
大手で日本本社はウイルスバスター
ノートン
日本国内にも拠点を持っており、日本法人が販売しています。
2021年に同じくセキュリティソフトを販売するアバスト(Avast)を吸収合併しています。
Macユーザーならノートン
ESET
日本国内では、キヤノンマーケティングジャパン社やChatWork社が代理店として販売しています。
動作の軽さに定評があり、大国製でないのが逆に安心材料になるかもしれません。
動作の遅い古いPCならESET
Avast(アバスト)は、EUやNATOの加盟国であるチェコ(東欧)の企業です。
チェコの首都プラハと言えば、自由化・民主化運動「プラハの春」が起こったことで有名です。(当時はチェコスロバキア)
2016年に同じくセキュリティソフトを販売するAVGを買収しましたが、その後ノートン(Norton)に吸収合併されています。
無料ソフトで慣れ親しんだ人ならAvast(アバスト)はおすすめです。
カスペルスキーからの乗り換え先をまとめると、以下のようになります。
いつ問題が発生するかはわからないので、早めの乗り換えをおすすめします。
製品 | 本社 | おすすめユーザー |
---|---|---|
ウイルスバスター![]() ![]() | 日本 | ・日本を優先する人 ・知名度を優先する人(法人企業も安心) |
ノートン![]() ![]() | アメリカ | ・Macユーザー ・知名度を優先する人(法人企業も安心) |
ESET![]() ![]() | スロバキア | ・動作の軽さを優先する人 ・コストや料金を優先する人 |
Avast(アバスト) | チェコ | ・動作の軽さを優先する人 ・無料版に慣れ親しんだ人 |
このほかにも中国製やインド製のセキュリティソフトもありますが、どちらも国連でロシア側の発言をした国です。
新ロシアの国は避け、上記のウイルス対策ソフトから選択するようにしましょう。
インターネットセキュリティ「カスペルスキー」のリスクと乗り換え先(移行先)について見てきました。
セキュリティは機能やコストだけでなく、信頼性や安心感も重要な評価基準になります。
すでに紛争は起こっていますので、何か問題が起こる前にセキュリティソフトを変更することをおすすめします。
急いで乗り換えます。
コメント
コメント一覧 (1件)
私もベイコムと言う通信会社で、カスペルスキーが無料と言うことでインストールしていましたが、問い合わせてみたら要領をえない回答だったので早速アンインストールしました。